【基本版】MA用語集!マーケティングオートメーションの基本用語と意味を解説

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【基本版】MA用語集!マーケティングオートメーションの基本用語と意味を解説

マーケティングオートメーション(以下、MA)とは、デジタルマーケティングの手法の一つで、自動化ツールを使って顧客の行動や属性を分析し、適切なタイミングでマーケティング施策を行うことを指します。

効率的な施策の実行に加え、顧客の行動や属性に関するデータを収集ができます。これに基づいてより効果的なマーケティング施策を行うことができます。

今回はMAに関する用語 、マーケティング全般に関する用語について紹介します。まずは用語と意味を正しく理解してマーケティング活動に活用しましょう。

※マーケティングに関連する用語をカテゴリー別に分類しています。

1.MA関連用語

1-1.スコアリング

リードの質や興味度を数値化する方法で、リードが特定のアクションを行ったり、情報を提供したりする度にスコアを与えていくことです。これにより、リードの興味や関心を評価し、リードに対して最適なアプローチを行うことが可能になります。ウェブサイトの訪問回数、特定のページの閲覧、メールの開封やクリック、ダウンロードなどがスコアリングの要素として挙げられます。

参照:スコアリングとは?BtoBマーケティングにおけるリードスコアリングのポイントについて解説

参照:【完全ガイド】Account Engagement(旧 Pardot)のスコアリングとは?スコアリングカテゴリとの違いや活用方法を解説

1-2.グレーディング

リードや顧客を特定の基準に基づいて評価し、優先順位付けを行うプロセスです。主な評価要素としては、リードの資格や興味、購買意向などが挙げられます。リードの品質と優先度を把握し、適切な対応やフォローアップが大切です。

1-3.シナリオ

事前に設計された顧客の行動や反応に基づいて展開される、一連の計画的なステップのことです。シナリオは特定の目的を達成するために設定され、顧客の行動に応じて異なるアクションやコミュニケーションが展開されます。例えば、ウェブサイトの訪問者が特定の商品ページを閲覧した場合、関連商品の提案や特典の表示などのアクションが行われるシナリオが設定されることがあります。シナリオは自動化されたマーケティングツールやプラットフォームを活用して実現されることが多く、顧客エンゲージメントやコンバージョンの向上に役立ちます。

1-4.ステップメール

予め設定したタイミングや条件に基づいて自動的に送信するメールのことを指します。通常は特定の行動やイベントに応じて顧客に合わせたメッセージや情報を提供し、関心を喚起したりコンバージョンを促したりします。ステップメールは、新規顧客の獲得、リードナーチャリング、顧客ロイヤルティの向上など、さまざまなマーケティング目的に活用されます。また、顧客への連続的なメール送信を通じて関係を継続することが可能です。

参照:【マーケ担当者必読】メールマーケティングとは?メルマガとの違い、メリット・デメリット、具体的な手法等について解説

1-5.パーソナライズ

顧客のニーズや好みに合わせてメッセージや体験、サービスをカスタマイズする手法です。顧客のデモグラフィック情報、行動履歴、購買履歴などのデータを活用し、ターゲット顧客に対して個別に応じたコンテンツやオファーを提供します。パーソナライズされたマーケティングは、顧客との関係を深め、関心を引きつけ、購買意欲を高める効果があります。これにより、顧客満足度やロイヤルティの向上、クロスセルやアップセルの促進など、ビジネスの成果を最大化することができます。

1-6.リード

Webサイトの問い合わせフォームやメールマガジンの登録などで自社商品やサービスに興味を持っており、情報を提供してくれた「見込み客」のことを指します。リードの情報をもとに、顧客のニーズや要望を把握し、適切なマーケティング施策を展開することができます。また、リードは見込み客の段階であるため、マーケティング戦略において重要な役割を担っています。

参照:Salesforceのリードとは?取引先責任者との違いや管理ステップ、使い方などを詳しく解説

1-7.リードジェネレーション

見込み客を獲得するための活動のことを指します。具体的には、ウェブサイトのトラフィックの増加、コンテンツマーケティング、ソーシャルメディア広告、メールマーケティングなどの手法を活用して、関心を持っているターゲット層からリードを獲得します。リードジェネレーションの目的は、企業のセールスパイプラインに新たな見込み客を供給し、将来的に顧客へと転換することです。

参照:リードジェネレーションとは?意味やフロー、具体的な手法まで詳しく解説

1-8.リードナーチャリング

コミュニケーションを通して見込み客(リード)との関係を深め購買意欲を高め、商談や受注へ繋げるための活動です。リードナーチャリングでは、見込み客のニーズや興味に合わせて情報やコンテンツを提供し、関心を引きつけます。定期的なコミュニケーションやフォローアップを行い、見込み客を徐々に育成し、購買に至るまでの道筋を作ります。リードナーチャリングは、信頼関係を築き、見込み客の関心や課題に対して適切なソリューションを提供することで、顧客の購買意欲を高め、最終的な成約につなげる効果があります。

参照:リードナーチャリングとは?意味やメリット、進め方と手法までプロが徹底解説

1-9.リードクオリフィケーション

リードの質を評価し、優良な見込み客を特定するプロセスのことを指します。リードをクオリファイ(評価)することで、販売チームは時間とリソースを有望な見込み客に集中できます。リードクオリフィケーションでは、リードが目指すゴールや関心事、予算などの要素を評価し、企業の製品やサービスとの適合性を判断します。具体的な手法には、リードに対する質問やアンケート、プロファイリング、電話やメールでのコミュニケーションなどがあります。リードクオリフィケーションの目的は、優れた見込み客を特定し、それに応じたパーソナライズされたアプローチや販売戦略を展開することで、効率的な販売プロセスを実現することです。

1-10.リードライフサイクル

見込み客・顧客のステージ管理を行う運用基盤のことを指します。見込み客や顧客がどの購買ステージに存在するかをシステム上で管理することで、ステージに合わせた施策の出し分けを行い、効果的なマーケティング活動を行うことが可能になります。

リードライフサークル

各段階では、ターゲットとの適切なコミュニケーションやアクションを通し、リードを育成し最終的な成約に至るよう促進します。リードライフサイクルを理解し、適切な戦略を展開することで、マーケティングファンネルを効果的に活用し、成果を最大化することが可能となります。

1-11.リードソース(流入元)

リードがどのようにして企業に接触・流入してきたのかを示す要素です。具体的なリードソースは多岐にわたり、ウェブサイト、広告キャンペーン、ソーシャルメディア、メールマーケティング、イベント、セミナーなどが挙げられます。リードソースを把握することによって、マーケティングリソースの配分や戦略の最適化に活かすことができます。

1-12.リサイクル

過去失注した顧客・リードや過去取引のあった顧客に対して再度接触し、関係を強化する取り組みのことです。これは、顧客の関心やニーズが変化した場合や、長期的な顧客維持のために重要です。リサイクルの方法には、定期的なメールマーケティング、特別なオファーやプロモーションの提供、カスタマーサポートやフォローアップの提供などがあります。リサイクルは、顧客ロイヤルティの向上やリピート購入の促進、口コミや紹介の拡散など、長期的なビジネス成果につながる重要な戦略です。

1-13.オプトアウト

メールマーケティングにおけるオプトアウトは、見込み客が自分自身を特定のマーケティングコミュニケーションの受信リストから除外することを意味します。つまり、見込み客が自ら選択して参加を解除する仕組みです。オプトアウトは、ユーザーにとって選択の自由を提供し、メールの受信を制御する権利を与えます。顧客が不要と感じたり、関心を失ったりした場合、オプトアウトを選択することで、さらなるメッセージの受信を停止することができます。マーケティング戦略においては、オプトアウトの選択肢を明確に提供し、受信者の選好やニーズに配慮することが重要です。また、オプトアウトリクエストを迅速かつ正確に処理することも重要です。

1-14.オプトイン

見込み客が自発的にメールリストやニュースレターに参加したり、特定のマーケティングコミュニケーションを受け取ることに同意することを意味します。オプトインは、より質の高い顧客との関係を築き、関心のあるターゲットに対してパーソナライズされた情報を提供するための基盤となります。

1-15.マルチパートMIME

Multipurpose Internet Mail Extensionsは、電子メールの形式の一つで、テキスト、HTML、画像、添付ファイルなどの異なるメディア形式を1つのメール内で組み合わせることが可能です。これにより、メールの受信者の環境や設定に応じて最適な表示方法を選択できます。例えば、テキストのみのメールクライアントではテキストの内容が表示され、HTMLメール対応のクライアントでは見栄えの良いデザインや画像が表示されます。マルチパートMIMEは、メールマーケティングにおいて異なるメディア要素を組み合わせるため、情報の伝達力や魅力を高めるのに役立ちます。

1-16.ソフトバウンス

電子メールの配信時に一時的な問題が発生してメールが配信できなかった場合の状態を指します。ソフトバウンスは次のようなケースで発生します。

  • 受信側の容量不足
  • 添付ファイルなどによりメールサイズが大きくなりすぎている
  • メールサーバーが一時的に障害が発生している
  • 受信者のアカウントが一時的に停止している

1-17.ハードバウンス

電子メールの配信時に永続的な問題が発生してメールが配信できない状態を指します。ハードバウンスは次のようなケースで発生します。

  • 宛先メールアドレスが無効
  • 宛先メールアドレスが存在しない
  • 何らかの理由で受信側メールサーバに迷惑メール・スパムメールと判断される
  • 受信拒否をされている

ハードバウンスは時間の経過によって解決する可能性が低いため、宛先の変更を行ったり送信先リストから除外したりといったメンテナンス作業を行う必要があります。また、メールリストの質の向上やデータの正確性を確保するために、メールアドレスの確認手段を導入することも検討されます。

1-18.静的リスト

特定の条件や属性に基づいて顧客や見込み客をグループ分けし、一定の基準に基づいて作成されたリストで、作成後にプロパティを更新しても、レコードの追加や削除はされません。静的リストは、次のようなケースで利用されます。

  • 回数が限られた一斉メール送信
  • 開催頻度が決まっているキャンペーンメール
  • 固定のコンタクトのリスト(イベント参加者のリスト、スタッフ側のリストなど)

これらのように静的リストは、レコードを変更する際は手動でリストから追加・削除をする必要があるため、回数が限定された場合に有効活用できると言えます。

1-19.動的リスト

特定の条件に基づいて、情報が自動的に更新されるリストです。動的リストはリアルタイムな情報に基づいて更新されるため、顧客のニーズや行動に応じてパーソナライズされたマーケティングコミュニケーションを効果的に配信するのに役立ちます。動的リストは、次のようなケースで利用されます。

  • メールマガジンの配信リスト
  • 資料をダウンロードした人のリスト
  • 特定のページに指定回数以上アクセスした人のリスト

メールマガジンなどのように定期的に情報配信を実施する際は、受信登録者が増えたり、逆に配信解除などで減ったりしても一覧を自動的に管理できるので動的リストの使用が適しています。

参照:Account Engagement(旧 Pardot)のダイナミックリストの使い方とは?セグメンテーションリストとの違いや注意点などをプロが解説

1-20.データクレンジング

データの品質を向上させるために、データを洗浄(クレンジング)することです。データクレンジングは、重複や不足しているデータを特定し、修正することでデータの信頼性と一貫性を保ちます。データの品質を維持するためには、データ入力の仕組みを改善することはもちろんですが、データを定期的に監視し、必要に応じて再度クレンジングするといった継続的な品質の維持が重要です。

1-21.エンゲージメント

顧客やターゲットとの関係性を強化し、売上を向上させる施策に結びつけることを指します。顧客の関心や興味を引きつけることで、ブランドや製品に対してポジティブな反応や行動を生み出します。エンゲージメントを高めるためには、魅力的なコンテンツの提供だけではなく、定期的なコミュニケーションや、顧客の声やフィードバックへの迅速な対応などが重要です。エンゲージメントは顧客ロイヤルティの向上に繋がり、ブランドの知名度や信頼度の向上に寄与します。

1-22.HTMLメール

HyperText Markup Languageメールは、電子メールの形式の一つで、デザインやレイアウトを組み込んだメールです。テキストだけでなく、画像、リンク、テーブル、スタイルシートなどの要素を含むことができます。これにより、魅力的なデザインやブランドイメージを伝えることができます。HTMLメールは視覚的に魅力的であり、商品やサービスのプロモーション、イベントの告知、ニュースレターの配信など、様々な目的に使用されます。

HTMLメールに関しては、メールマーケティングの記事で詳しく解説しております。こちらから御覧ください。

1-23.テキストメール

テキストベースのメールコミュニケーションのことです。テキストメールは、HTMLメールとは異なり、装飾や画像を含まず、純粋なテキストのみで構成されます。テキストメールはシンプルで直接的なメッセージを伝えるため、高い可読性と信頼性を持ちます。また、スパムフィルターに引っかかるリスクも低く、様々なデバイスやメールクライアントで適切に表示される利点があります。テキストメールは特に、重要な情報やパーソナルなコミュニケーションを行う際に有用であり、クリアなメッセージを効果的に伝えることができます。

テキストメールに関しても、メールマーケティングの記事で詳しく解説しております。

参照:【マーケ担当者必読】メールマーケティングとは?メルマガとの違い、メリット・デメリット、具体的な手法等について解説

1-24.送信数

マーケティング活動において送信されるメッセージやコンテンツの数を指します。具体的には、メールマーケティングやソーシャルメディアマーケティングなどで、企業やブランドが顧客やターゲットオーディエンスに対して送信するメールや投稿の数を指します。送信数は、キャンペーンの範囲や目的に応じて計画され、ターゲットの関心やニーズに適切に対応するために重要です。適切な送信数の設定により、過剰なメッセージングやスパムとの誤解を避けつつ、ターゲットオーディエンスとのエンゲージメントやコンバージョンの向上を図ることができます。

1-25.到達数

広告やマーケティング活動を通じてメッセージやコンテンツが届く対象の数を指します。具体的には、広告の露出回数やインプレッション数、メールの配信数などが到達数の一部となります。到達数は、ターゲットオーディエンスに対してどれだけ多くの人にメッセージが届けられたかを測定するための指標です。高い到達数を確保することで、広告やマーケティング活動の露出範囲を広げ、潜在的な顧客や関心を持つ人々にメッセージを届けることができます。効果的な到達数の管理は、ターゲットオーディエンスの拡大やブランド認知の向上に貢献します。

1-26.開封率

送信したメールのうち、受信者が実際にメールを開封した割合を表します。開封率は、メールキャンペーンの効果や関心度を測るための指標として利用されます。高い開封率は、メールのタイトルやプレビューテキストの魅力、送信者の信頼性、顧客の関心に合った内容などを示唆します。開封率の向上には、適切なターゲットセグメントの選定、パーソナライズされたメッセージの提供、関心を引くコンテンツの作成などが重要です。

1-27.クリック率(CTR)

広告やメールなどのコンテンツに表示されたリンクをクリックしたユーザーの割合を示します。CTRは、コンテンツの効果や関心度を測るための重要な指標です。高いCTRは、コンテンツの魅力や関心を引く要素があり、ユーザーがリンクに興味を持ち、クリックしていることを示します。

CTRについて詳しく知りたい方はこちらの記事で解説しています。

メールマーケティング測定ステップ

1-28.IPウォームアップ

新しく取得した送信元のIPアドレスを徐々に活動させるプロセスです。メール送信において、IPウォームアップはISP(インターネットサービスプロバイダー)や受信者のメールサービスに対して、信頼性と送信品質を確立するための手法です。初めて使用するIPアドレスは、スパムや悪質なメール送信者からの送信と誤解されることがあります。IPウォームアップでは、送信量を徐々に増やして、ISPと受信者に対して送信者の信頼性を示し、スパムや不正行為との関連性を排除します。これにより、配信率や受信者の信頼を向上させ、健全なメール送信環境を確立することができます。

1-29.フォーム

ウェブサイトやランディングページなどで訪問者から情報を収集するための入力フォームのことです。フォームには、名前、メールアドレス、電話番号、興味関心などの必要な項目が含まれます。フォームは、リードジェネレーションや顧客情報の収集に活用され、マーケティングキャンペーンの成功に重要な役割を果たします。適切な設計と最適化により、フォームは訪問者から貴重なデータを収集し、顧客との関係を築くための重要なツールとなります。

参照:Account Engagement(旧 Pardot)フォームとは? 画面付きで設定方法を解説

参照:Account Engagement(旧 Pardot)フォームハンドラーとは? Pardotフォームとの違いや利用ケースも解説

1-30.EFO(Entry Form Optimization)

EFOは、ウェブフォーム(エントリーフォーム)の効果とパフォーマンスを最適化するプロセスを指します。エントリーフォームは、ユーザーから必要な情報を収集するために使用されますが、長すぎるフォームや不必要なフィールドはユーザーの離脱やフォームの不完全な送信を引き起こす可能性があります。EFOの目的は、フォームのシンプル化、最小限の必須フィールドの使用、誘導的なラベルやヒントの提供などを通じて、ユーザーのフォーム提出率を向上させることです。

1-31.LP(ランディングページ)

Landing Pageは、ウェブサイトやデジタル広告のリンク先として設計された特定のページです。LPは、ユーザーが特定のアクションを実行することを促すために作成されます。LPは魅力的なデザインやコンテンツ、明確なコールトアクション(CTA)を備えており、ユーザーの関心を引きつけてコンバージョンを促進します。また、LPは特定のセグメントやキャンペーンに対してカスタマイズされることもあります。マーケティング戦略においては、効果的なLPの作成と最適化が重要であり、ユーザーエクスペリエンスの向上とコンバージョン率の向上に寄与します。

参照:Account Engagement(旧 Pardot)の ランディングページの作成方法やレスポンシブ対応方法、注意点を詳しく解説

1-32.LPO(Landing Page Optimization)

ランディングページ(訪問者が最初に到達するページ)の効果とパフォーマンスを最適化するプロセスを指します。LPOの目的は、ユーザーの関心を引きつけ、アクションに結び付けることです。これは、コンテンツ、デザイン、コールトアクションの最適化、フォームの簡素化、信頼性の向上など、さまざまな手法を通じて実現されます。LPOの結果として、コンバージョン率が向上し、顧客のエンゲージメントと満足度が向上することが期待されます。

1-33.iframe

iframeはHTMLの要素であり、他のウェブページやコンテンツを埋め込むために使用されます。具体的には、iframeを使用することで、別のウェブページや外部コンテンツを自社のウェブページに統合することができます。これにより、動画の埋め込み、ソーシャルメディアのウィジェットの表示、外部のフォームの統合など、さまざまなコンテンツや機能を自社のウェブページに追加することができます。

1-34.cookie

ウェブサイトの訪問者の情報を記録するために使用される小さなテキストファイルです。ウェブサイトを訪れた際にブラウザに保存され、訪問者の行動やパターンを追跡するために利用されます。Cookieには個人を特定する情報は含まれず、匿名性が保たれます。マーケティングの観点では、Cookieを使用して顧客の行動履歴や興味を把握し、ターゲティング広告やパーソナライズされたコンテンツを提供することができます。また、Cookieを通じて顧客のサイト訪問履歴を把握し、リターゲティングや顧客行動の分析に役立てることも可能です。

1-35.API(Application Programming Interface)

ソフトウェアアプリケーション同士がデータや機能を共有するためのインターフェースです。APIは異なるシステムやプラットフォーム間でのデータの受け渡しや連携が可能になります。例えば、SNSのAPIを利用してマーケティングオートメーションツールと連携し、ユーザー情報や投稿データを取得したり、広告キャンペーンを配信したりすることができます。

参照:Salesforce APIの完全ガイド:基礎から応用まで徹底解説

1-36.トラッキング

顧客や訪問者の行動や活動を追跡・監視することで、ウェブサイトやアプリケーションのトラッキングには、特定の行動(ページビュー、クリック、購入など)やパフォーマンス指標(開封率、クリック率、コンバージョン率など)を測定し、データを収集します。これにより、マーケティングチームは顧客の動向や興味、傾向を把握し、戦略やキャンペーンの最適化に役立てることができます。トラッキングはウェブ解析ツールや広告プラットフォームを活用して行われ、データ駆動型の意思決定やターゲット指向の施策展開に寄与します。

参照:Account Engagement(旧 Pardot)のトラッカードメインとは?設定方法と注意点を解説

1-37.DNS(Domain Name System)

インターネット上のドメイン名とIPアドレスの対応関係を管理するシステムです。マーケティング戦略においては、DNSは重要な役割を果たします。ウェブサイトやオンラインプロモーションの成功には、正確で信頼性のあるDNS設定が不可欠です。DNSを適切に設定することで、ウェブサイトのアクセス速度や信頼性を向上させ、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。また、DNSを活用してドメインのセットアップやリダイレクションを行うことで、マーケティングキャンペーンやブランドの一貫性を確保し、ウェブトラフィックを最適化することができます。

1-38.CRM(Customer Relation Management)

顧客との関係を強化し、顧客満足度や忠誠度を向上させるための戦略的なアプローチです。CRMは顧客データの収集・管理・分析を行い、個別の顧客に対してパーソナライズされたサービスやコミュニケーションを提供します。これにより、顧客のニーズや好みを把握し、より効果的なマーケティング施策を展開することが可能となります。CRMは顧客の生涯価値を最大化し、長期的な顧客関係を築くために重要な役割を果たします。また、CRMはセールスフォースオートメーション(SFA)やマーケティングオートメーション(MA)と組み合わせることで、より一層効果的な顧客管理を実現します。

参照:CRMとは?導入メリットや機能、選び方やおすすめツールまで解説

1-39.SFA(Sales Force Automation)

営業活動の自動化を支援するソフトウェアやシステムのことを指します。SFAは顧客情報管理、見積もり作成、営業プロセスの追跡、販売予測などの機能を提供し、営業チームの生産性や効率を向上させます。SFAは顧客データを統合し、営業担当者にタイムリーで正確な情報を提供することで、顧客との関係構築や売上の最大化を支援します。また、SFAはリードの追跡やフォローアップ、顧客の優先度設定などを自動化することで、営業プロセスの効率化を図ることができます。

参照:Salesforce Sales Cloudとは? セールスクラウドを分かりやすく解説

1-40.DMP

Data Management Platformは、インターネット上に蓄積されるビッグデータや自社サイトのデータなどを一元管理、分析するプラットフォームのことです。膨大な量の顧客データを収集・統合し、分析・セグメント化・ターゲティングするために使用します。関連するサイトから膨大なデータを集められるため、匿名ユーザーに対してアプローチする手法に使われます。

1-41.DWH(データウエアハウス)

Data Ware Houseは日本語に直訳すれば「データ倉庫」という意味で、さまざまなデータソースからの情報を収集・統合し、一元化されたデータベースで管理ができます。これにより、大量のデータを高速で処理し、分析に活用することができます。

1-42.CDP

Customer Data Platformは、顧客の属性データや行動データなどを収集・分析するためのツールで、複数のデータソースから得られる顧客データを統合し、一元化された顧客プロファイルを作成することができます。CDPとDMPはどちらも顧客データの収集や分析などの管理をおこなえるプラットフォームという点で似ているものですが、CDPは個人が特定できる詳細な情報やその人に紐づく行動データや属性といったデータを活用できることから、顧客一人ひとりに合わせたアプローチやフォローアップに向いています。

2.マーケティング関連用語

2-1.セグメント(セグメンテーション)

広範な顧客集団を共通の特徴や属性に基づいてグループ分けをすることで、異なる顧客グループのニーズや行動パターンを理解し、それぞれに合わせたマーケティング戦略を展開することが可能になります。セグメントは主に年齢、性別、地理的な位置、購買履歴、関心分野などの要素に基づいて定義され、セグメント化により、ターゲット顧客をより具体的に捉え、効果的な広告やプロモーションを行い、顧客の関与やロイヤルティを高めることができます。

参照:CRMとは?導入メリットや機能、選び方やおすすめツールまで解説

2-2.ターゲット

企業が特定の顧客や市場セグメントに焦点を当て、商品やサービスを提供する対象のグループを指します。ターゲットを明確に定義することで、マーケティング活動をより効果的に展開することができます。特性やニーズを理解し、それに合わせたメッセージやプロモーションを展開することで、顧客の関心を引きつけ、購買意欲を高めることができます。また、適切な市場調査やセグメンテーションを行い、ターゲットの傾向や行動を把握することも重要です。

参照:現場でも混同しがちなセグメンテーションとターゲティングの違いとは?

2-3.ペルソナ

ターゲット顧客をより具体的に描写した仮想のキャラクターまたは顧客プロフィールです。顧客の属性や特徴、ニーズ、行動パターン、好みなどを詳細に定義し、マーケティング活動をより的確に設計するためのツールです。ペルソナを作成することで、顧客をより深く理解し、彼らの視点やニーズに合わせたメッセージやコンテンツを提供することができます。

参照:【DLできるテンプレート公開】ペルソナとは?作り方の5つのステップや具体的な活用方法を解説

2.4カスタマージャーニー(Customer Journey)

顧客が商品やサービスを知る、選ぶ、購入する、使用するといった一連のプロセスを表す概念です。顧客が商品やサービスを知り、購入するまでの過程を可視化し、それに基づいた改善策を立てることができます。たとえば、顧客が商品を検索し、サイトに訪れたときに、商品情報が十分に掲載されていなかった場合、顧客は離脱してしまう可能性があります。顧客の行動を追跡することで、問題点を発見し、課題改善に繋げることができます。

参照:カスタマージャーニー作成の教科書【テンプレート無料公開】

2-5.LTV(Life Time Value)

LTVとは、顧客の一生涯にわたる価値を表します。つまり、ある顧客が企業との関係を継続していくことによって、企業にもたらす経済的価値の推定です。LTVを計算することで、企業は顧客の価値を把握し、顧客獲得や維持のための戦略を立てることができます。高いLTVを持つ顧客を重視し、彼らの満足度や忠誠心を向上させることで、企業の収益や持続的な成長を促進することができます。

参照:LTV(ライフタイムバリュー)とは?顧客生涯価値の意味から向上施策まで解説

3.まとめ

MAを中心にマーケティングに関する基本的な用語をご紹介しました。MA(マーケティングオートメーション)で成果を出すためには、多岐にわたります。まずは用語を正しく理解することが第一ステップです。その上でMAツールを活用して自社の業務効率化を図り、改善に活かしていきましょう。

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執筆者 Strh編集部

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