【メルマガの開封率を上げるポイント】効果的なタイトル・件名の付け方も紹介

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【メルマガの開封率を上げるポイント】効果的なタイトル・件名の付け方も紹介

この記事でわかること

  • メルマガの開封率とは?開封率の算出方法
  • 業種別 メルマガ開封率の平均値
  • メルマガの開封率を上げることはなぜ重要なのか?
  • メルマガの重要指標・KPI
  • メルマガの開封率を上げるポイント
  • メルマガ開封率を上げるタイトル・件名の付け方

執筆者 代表取締役社長 / CEO 杉山元紀

メルマガがあまり開封されていなくて困っている…。
この記事は上記のようなお悩みを抱えておられる方に向けて、業種別のメルマガ開封率の平均値などを参照した上で、開封率を上げるポイントをまとめて解説します。

開封率を上げるタイトル・件名の付け方も併せてご紹介していますので、ぜひ最後までご確認ください。

参照:【マーケ担当者必読】メールマーケティングとは?メルマガとの違い、メリット・デメリット、具体的な手法等について解説

1.メルマガの開封率とは

メルマガの開封率とは?

はじめにメルマガの開封率の定義や算出方法、調べ方などの概要を押さえていきましょう。

メルマガの開封率の算出方法

メルマガの開封率とは、配信したメルマガがどれくらいの顧客に開封されているのかを示した指標です。
メルマガ配信における重要指標として利用されており、以下の計算式で算出します。

開封率=(開封数÷メルマガの送信成功数)×100

例として、メルマガ送信成功数が2000件で、開封数が400件だった場合の開封率を計算すると、以下のようになるでしょう。

(400÷2000)×100=開封率 20%

開封率は「メルマガに設定されている画像が表示されたかどうか」で計測される仕組みとなっているため、HTMLメールでしか測定することができません。

【業種別】メルマガ開封率の平均値

メルマガの算出方法をご確認いただいたところで、業種別にメルマガ開封率の平均値を確認してみましょう。
ここでは「平均メール開封率・クリック率レポート (2022年度版) 業種別・地域別(国別)の最新情報」を引用して、それぞれのデータを紹介します。

業種平均開封率
広告/マーケティング/PR/メディア/デザイン21.94%
建築・建設26.00%
観光/エンターテイメント/ホスピタリティ26.86%
教育(大学、社会人)29.02%
コンサルタント/HR/人材25.92%
ファイナンス23.16%
医療25.92%
保険21.38%
製造/物流/エンジニアリング20.49%
NPO/行政サービス31.95%
不動産25.23%
小売/消費サービス27.29%
教育(小中高)36.00%
テクノロジー/通信25.33%
フィットネス27.65%
業種不明25.04%

メルマガの開封率の調べ方

メルマガの開封率の調べ方としては、ツールを利用する方法が挙げられます。
メール配信システムは勿論のこと、GoogleアナリティクスやMA(マーケティングオートメーション)といったツールでも測定することが可能です。

自社のマーケティング活動においてメールマーケティングしか行っていないのであれば、メール配信システムで事足りるかもしれません。

しかし他のマーケティング施策と関連して測定や改善を行いたい場合は、Googleアナリティクスやマーケティングオートメ―ションを導入すべきでしょう。特にGoogleアナリティクスは無料で導入できる上、メルマガからWebサイトに流入した後の効果なども計測できるためおすすめです。

参照:Googleアナリティクスとは?最新のGA4のメリットや導入・設定方法などを紹介

参照:マーケティングオートメーション(MA)とは?機能や選び方、おすすめツールまで紹介

メルマガの開封率を上げることの重要性

ここまでメルマガの開封率の概要や調べ方をお伝えしてきましたが、なぜメルマガの開封率は重要なのでしょうか。重要な理由としては以下の2点が挙げられます。

理由①:開封されなければ意味がない

顧客にとってどれだけ役立つ情報を含んだメルマガであっても、開封されなければ、その内容が伝わることも無いため、何の効果も発揮しません。

メルマガは開封されてはじめて顧客育成や購買促進に繋がるのです。そういった意味でメルマガ配信において、開封率は最も重要な指標の一つと言えるでしょう。

理由②:安定した顧客育成や購買促進に繋げられる

開封率の高いメルマガは、安定した顧客育成や購買促進といった効果を発揮します。
開封率が高ければ、それだけ顧客に価値あるコンテンツを提供できる機会も増え、結果として購買意欲の醸成に繋げることができるのです。

2.メルマガにおけるその他の重要指標・KPI

続いて開封率と関連して、メルマガにおけるその他の重要指標・KPIをご紹介します。

1.送信成功率

重要指標としてまず挙げられるのは送信成功率です。

送信成功率とは配信したメルマガ総数のうち、どれくらいのメルマガが顧客に到達したかを表す指標となります。送信成功率は以下の計算式で算出できます。

送信成功率=(送信成功数÷配信総数)×100

配信総数が1000件、かつ送信成功数が800件だった場合、送信成功率は以下のように算出可能です。

(800÷1000)×100=送信成功率 80%

2.クリック率

続いて紹介するのはクリック数です。

クリック数とは、配信したメルマガに記載されているURLリンクを、どれくらいの顧客がクリックしたかを示す指標となります。具体的には以下の計算式で算出可能です。

クリック率=(クリックした受信者数÷送信成功数)×100

仮に送信成功数が1000件、クリックした受信者数が50人だった場合のクリック率は以下のようになります。

(50÷1000)×100=クリック率 5%

3.コンバージョン率

次に挙げられるのはコンバージョン率です。

コンバージョン率とは、メルマガ配信における最終的な成果がどれくらい得られたかを表したものとなります。

メルマガにおける主なコンバージョンは、製品・サービスの問い合わせや資料請求が挙げられるでしょう。計算式としては以下のとおりです。

コンバージョン率=(コンバージョン数÷配信総数)×100

たとえば以下のようなコンバージョン数と配信総数だったとしましょう。

  • 問い合わせ数:10件
  • 資料請求数:20件
  • メルマガ配信総数:2000件

上記の場合、コンバージョン率は以下のとおりです。

{(10+20)÷2000}×100=コンバージョン率 1.5%

4.エラー率

エラー率もメルマガ配信を行う上で重要な指標となります。
エラー率は送信したメルマガのうち、受信サーバーに弾かれた件数を示す指標です。具体的には以下の計算式で求められます。

エラー率=(受信サーバーに弾かれたメルマガ数÷配信総数)×100

例えばメルマガを1000件送信し、その内100件のメルマガが受信サーバーに弾かれた場合、エラー率は以下のようになります。

(100÷1000)×100=エラー率 10%

5.購読停止率

重要指標の最後にご紹介するのは、購読停止率です。

購読停止率は、配信したメルマガに対して、配信停止を選択した顧客の割合を示す指標となります。
購読停止率の計算式は以下のとおりです。

購読停止率=(配信したメルマガから配信停止を選んだ顧客数÷配信成功数)×100

例えば配信に成功したメルマガが800件で、そのうち20人の顧客が配信停止を選択した場合、配信停止率は以下のようになるでしょう。

(20÷800)×100=配信停止率 2.5%

3.メルマガの開封率を上げるポイント

ここからはメルマガの開封率を上げるポイントについてご紹介します。

ポイント①:配信先の顧客像を具体化する

メルマガに限った話ではありませんが、マーケティングにおける各アプローチにおいて、ターゲットの顧客像を具体化することは重要なポイントになります。顧客像を具体化することで以下のような点を考察可能です。

  • どのような悩みを抱えているのか
  • どういう情報が欲しいのか、
  • どのタイミングでメルマガを開くのか

これらの点を深く考察することで、タイトル・件名やメルマガ内容の訴求力の向上が期待できます。

顧客像を明確にする際は年齢や性別だけでなく、趣味・志向や使っているデバイスなど、様々な要素を加味したペルソナを策定するとよいでしょう。

ポイント②:タイトル・件名を工夫する

メルマガの開封率はタイトル・件名に大きく左右されると言っても過言ではありません。

メルマガを受け取った顧客にとって、最初に目に入り込むのは大抵タイトル・件名でしょう。
もしタイトル・件名に興味がない内容が書かれていたり、タイトル・件名からメルマガ内容が推察できなかったりすれば、そのメルマガが開封される確率は低くなってしまいます。その点タイトル・件名に、読者にとってメリットとなる情報を盛り込むことで、開封される確率を高めることができるのです。

タイトル・件名の付け方については、後ほどご紹介します。

ポイント③:パーソナライゼーション

パーソナライゼーションもメルマガ開封率を上げる際、重要なポイントになります。
パーソナライゼーションとは、顧客ごとに提供するサービスやコンテンツを最適化させることです。メルマガにおいては、以下のようにパーソナライゼーションに取り組むことができます。

  • タイトル・件名などに顧客氏名を含める
  • 過去の行動データを分析し、メルマガ内容をカスタマイズする

たとえば「【○○様限定のご案内】タイトル文〜」といった形のタイトルを付けることで、顧客の関心や注意を引き、開封率も高まることが期待できるでしょう。

ポイント④:配信する曜日や時間帯を考える

メルマガを開封するタイミングは人によって異なるため、ターゲット顧客に合わせて、配信タイミングを最適化させることも重要なポイントになります。
ターゲット顧客を具体化していく際に、どういったタイミングでメルマガを見ているのかといった点を深く考察し、適切な曜日や時間帯に配信しましょう。

例えばビジネスパーソンを対象としたメルマガの場合、「通勤時やお昼休憩時に見ている」といった仮説を立て、実際にメルマガを配信してみるのです。その結果を検証しながら仮説の精度を高めていくことで、より最適なタイミングを導き出すことができるでしょう。

ポイント⑤:開封率の高かったメルマガを分析する

過去に配信したメルマガから、開封率を高めるヒントを得ることも可能です。
これまでに配信したメルマガで開封率が高かったものを抽出し、配信した顧客やタイミング、タイトルといった要素から傾向と共通点を探りましょう。

状況や配信ターゲットが変わっている場合、そのまま流用しても意味がありませんが、これらの傾向や共通点を参考にメルマガを作り込むことで、開封率を高められる可能性も出てくるのです。

ポイント⑥:メール送信者名として氏名や社名を設定する

メール送信者名として氏名や社名を設定することも重要なポイントとなります。
メールアドレスがそのまま表示されていると、どこの誰から送られてきたメルマガなのか判別がつきにくく、スパムや詐欺メールなどと誤解されてしまうリスクもあるのです。

そのため配信元として氏名や社名が表示されるように、あらかじめ設定しておきましょう。誰から送られてきたメルマガなのかが明確になっていれば、メルマガへの信ぴょう性が高まり、開封される確率も高まります。

ポイント⑦:プリヘッダーを活用する

プリヘッダーの活用もメルマガ開封率を高める上で欠かせません。
プリヘッダーとは、メールの受信ボックスにおいて、タイトル・件名の下に記載されている文章のことです。顧客がメルマガを開く前に得られる情報は、送信者情報とタイトル・件名、プリヘッダーの情報だけであるため、プリヘッダー内に顧客の目を引くような情報を含める必要があります。

タイトル・件名に書ききれなかったメリットや重要な内容を、プリヘッダーに記載し、顧客にメルマガを読むべき理由を提供しましょう。

ポイント⑧:迷惑メールの判定率を下げる

開封率を上げるには、そもそも顧客にメルマガが到達していなければなりません。
そのため迷惑メールの判定率を下げることも、間接的に開封率を高めることに繋がると言えるでしょう。迷惑メールの判定率を下げるには、例えば以下のような点に留意しなければなりません。

  • 一度に短時間での大量送信はしない
  • 希望者だけに送信する
  • ドメイン認証を行う
  • 過剰な装飾をしない
  • 短縮URLは使用しない

これらの点に留意しながらメルマガ配信していくことで、結果として開封率の向上に繋げることができるのです。

ポイント⑨:配信リストを定期的に精査する

配信リストを定期的に精査する点も重要なポイントと言えるでしょう。
時が経つにつれて顧客ニーズが変わったり、アドレスが変わったりすることは往々にして起こり得ます。

そんな中、もし配信リストの精査や更新を怠っていた場合、顧客にとって不要なメルマガを送ってしまうことは勿論、エラーで返ってくるといった事態に繋がってしまうでしょう。これらの事態を防ぐためにも、配信リストは定期的に精査する必要があるのです。
配信リストの精査によって、アクティブな顧客が多い状態を維持できれば、自ずと開封率も高まることが期待できます。

ポイント⑩:配信ルールを策定する

続いて挙げられるのは配信ルールを策定するという点です。
配信タイミングや形式などのルールを定め、定型化することで、読者に受け入れてもらいやすい状況を作ることができます。

特に情報提供を目的としたメルマガの場合は、新聞や週刊誌などの特性に近いため、決まったタイミングで配信することで、顧客にメルマガ確認をルーティン化してもらうことが期待できるでしょう。
ただしメルマガの内容によっては、定型化しない方がいい場合もあるため、臨機応変に使い分けることがポイントとなります。

ポイント⑪:スプリットランテスト(ABテスト)を行う

ポイントの最後に挙げられるのは、スプリットランテストを行うという点です。
スプリットランテストとは2種類の広告を別々の顧客に配布し、反応や効果の違いを検証する手法で、ABテストとも呼ばれています。

もともとは新聞や雑誌に掲載する広告効果を測るための手法として活用されていましたが、メルマガにおいても応用できます。例えば2種類のタイトル・件名を用意して、どちらの方が開封率が高いかを検証していくことで、開封率を高めていくことができるでしょう。

4.メルマガの開封率を上げるタイトル・件名の付け方

メルマガの開封率を上げるタイトル・件名の付け方

最後にメルマガの開封率を上げるタイトル・件名の付け方として、6つのコツをご紹介します。

コツ①:読むべき理由を端的に伝える

メルマガのタイトル・件名を付ける際は、読むべき理由を端的に伝えることが重要になります。

タイトル・件名に「メールマガジン第1号:株式会社ABCソリューション」と入っていたとしましょう。このタイトル・件名からは、読むことで得られる価値が全く読み取れません。
逆に「本当に効果が出るSEOのポイントを限定公開」であれば、SEOのポイントが分かるというメリットが、件名から伝わってくるのではないでしょうか。

このようにメリットや読むことで得られる価値といった、メルマガを読むべき理由が端的に伝わる内容を入れることが重要になるのです。

コツ②:新情報や期限などがあれば盛り込む

メルマガの内容に新情報や期限といった要素がある場合、それらの要素をタイトル・件名に盛り込むことも有効です。例えば以下のようなタイトル・件名が考えられるでしょう。

  • 最先端のマーケティングノウハウをまとめた資料をプレゼント
  • 【1月20日まで使える】商品クーポン贈呈

上記のように新しい情報や情報の利用期限などがある場合、その旨を盛り込むことで開封率の向上が見込まれます。

コツ③:数字などのデータを盛り込む

タイトル・件名に具体的な数字を盛り込むことも開封率向上に繋がります。

  • 売上前年比200%達成!MAの導入事例をご紹介
  • 作業時間を2時間から15分まで削減!RPA活用のススメ

製品やサービスのPRを目的としたメルマガの場合、上記のように具体的な実績を数字として示すことで、メルマガの信ぴょう性を高めることができます。特に顧客課題が明確になっている場合、数字は訴求力を強める効果を発揮するため、積極的に活用しましょう。

コツ④:読者を特定する言葉を含める

読者を特定する言葉を含めることも効果的です。
たとえばDX導入支援に関するサービスをアピールしたい場合、以下のようなタイトル・件名が考えられるでしょう。

  • IT担当者様必見!DX化を効率的に進める方法をご紹介

このようにターゲット顧客が明確な場合、そのターゲットを示すような言葉を入れることで、読者に自分事として捉えてもらいやすく、開封率を高められます。

コツ⑤:20~30文字程度に収める

タイトル・件名に読むべき理由を加えたいがために、長文になってしまっているケースも散見されますが、文字数はできる限り短く抑えるべきと言えます。

PCやスマートフォン含めて、タイトル・件名として表示される文字数は30文字前後です。どれだけ顧客にとって価値のある情報を記載していても、表示されなければ何の意味もありません。
そのためできるだけ30文字以内に収めつつ、重要な要素は前方に配置することで、顧客に対して正しく内容を伝えることができ、開封率も高まることが見込まれるでしょう。

コツ⑥:効果が実証されている言葉を活用する

コツとして最後にご紹介するのは、効果が実証されている言葉や型を活用するという点です。

コピーライティングやセールスライティングの歴史で、顧客反応を得やすいと実証されている言葉やフレーズは多数あります。そういった言葉を学び、活用することで、ゼロからタイトルを考える必要がなくなり、効率的に開封率向上に繋げられると言えるでしょう。

効果が実証されている言葉を学ぶ際は、以下の書籍がおすすめですので、ぜひご参考ください。
ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則

5.まとめ 

今回はメルマガの開封率について算出方法や、上げるポイントなどをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

メルマガは顧客との継続的な接点になる上、顧客育成や購買促進など、マーケティングにおいて重要な役割を担う手段です。とはいえ、どれだけ顧客に役立つ内容が記載されたメルマガであっても、開封されなければマーケティング上の成果を達成することはできません。

ぜひこの記事を参考にしつつ、開封率の高いメルマガの運用に取り組んでいただければ幸いです。

Strhではメールマーケティングの戦略策定から実行支援まで一貫して実績をもったコンサルタントが支援しています。マーケティング活動においてお困りごとがありましたら、お問い合せフォームより、お気軽にご相談ください。

執筆者 代表取締役社長 / CEO 杉山元紀

大学卒業後、株式会社TBI JAPANに入社。株式会社Paykeに取締役として出向し訪日旅行者向けモバイルアプリ及び製造小売り向けSaaSプロダクトの立ち上げを行う。
アクセンチュア株式会社では大手メディア・総合人材企業のセールス・マーケティング領域の戦略策定や業務改革、SFA・MAツール等の導入及び活用支援業務に従事。
株式会社Paykeに再入社し約10億円の資金調達を行いビジネスサイドを管掌した後、Strh株式会社を設立し代表取締役に就任。

▼保有資格
Salesforce認定アドミニストレーター
Salesforce認定Pardotスペシャリスト
Salesforce認定Pardotコンサルタント
Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント

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