【最新】SalesforceのAgentforceとは?機能や価格などを徹底解説
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この記事でわかること
- Salesforce Agentforceの概要
- Salesforce AgentforceとEinstein Copilotとの違い
- Salesforce Agentforce導入のメリット
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執筆者 取締役 / CTO 内山文裕
Salesforceの導入や活用のお困りごとはプロにご相談ください
- AIを取り入れて自社の業務効率を飛躍的に向上させたい
- Salesforceが今最も力を入れる次世代型のAIソリューションに興味があるが取り入れることに不安を感じる
- AgentforceとEinstein Copilotとの違いがわからずどちらを導入するべきかわからない
近年、人工知能(AI)が急速な発展を遂げており、かつてはAIの正確性や信憑性に対して懐疑的であった日本国内の企業においても、今ではビジネス現場でどんどんと採用し、成功事例を作っている企業様が増えて参りました。
今、各社がしのぎを削って開発を進めているAI領域のサービスですが、顧客管理システム(CRM)で10年以上シェア1位を誇るSalesforceにおいても新たなAIサービスが提供されていることはご存じでしょうか?
それが、Salesforceの「Agentforce」です。
Agentforceは、Salesforce社のCEOであるマーク・ベニオフも、「AgentforceはSalesforceの技術史上、最大のブレークスルー」と発表するほど力を入れているソリューションであり、次世代型の自律的なAIエージェントプラットフォームとして、企業の業務効率化と顧客体験の向上を支援ができる革新的なソリューションです。
そこで、本記事では、これほどまでに期待されるAgentforceについて、機能概要や導入メリット、具体的な活用事例、さらには価格体系についても詳しく解説します。
AIを取り入れて自社の業務効率を飛躍的に向上させたいご担当者様や、Salesforceが今最も力を入れる次世代型のAIソリューションにご興味をお持ちのご担当者様は、ぜひ最後までご覧いただき、自社に合ったAIソリューション導入の参考にしてください。
Salesforceの基本的な内容について改めて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
参照:Salesforce(セールスフォース)とは?製品群や機能、メリット・デメリットを簡単に解説!
目次
SalesforceのAgentforceとは
はじめに、SalesforceのAgentforceとは何か、概要や基本的な機能、強みについて見ていきましょう。
Salesforce社が今最も力を入れているAgentforceについて理解を深めていただき、合わせてAI製品業界のトレンドなどについてもご理解いただけたら幸いです。
SalesforceのAgentforceの基本概要
Salesforceの「Agentforce」は、企業のカスタマーサポートや営業、マーケティングなどのさまざまな部門で効率的な業務運営を可能にする、次世代型AIエージェントプラットフォームです。
「Agentforce」自体は、Salesforce社が提供するAIソリューションの一つのブランドであり、営業やマーケティング部門で活用される「Sales Agent」や「Marketing Agent」の総称となっております。
Agentforceは、従来のチャットボットやCopilotと異なり、自律型AIとして、より複雑なステップのタスクを高い精度と正確性で処理できるようになっており、顧客対応のスピードアップや品質向上を実現するサービスです。
様々な業務で柔軟に活用できるソリューションであり、Salesforceの他製品とシームレスに連携できる点は、Salesforce社ならではの魅力ですが、では、Agentforceでどのようなことができるのか、その主な機能について見ていきましょう。
SalesforceのAgentforceの主な機能
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SalesforceのAgentforceは、コーディングなど専門的なスキルがなくても利用ができます。
クリック操作で自社の業務に沿ってカスタマイズし、リリースできるので、ぜひAgentforceのAIエージェント活用を検討してみてください。
現在、以下の標準AIエージェントがSalesforce社より提供されております。
Service Agent
従来のチャットボットの後任となる AI で、自律型AIにより、事前にシナリオをプログラムしなくても幅広いサービスの問題処理が可能です。
24時間365日顧客をサポートするカスタマー担当として、カスタマーサポートチームの負荷軽減や顧客の満足度向上につながります。
Sales Development Representative (SDR)
24 時間体制で営業のパイプライン管理を行い、各リードのデータを元に、パーソナライズされたメールを送信したり、興味を持ってくれたリードを自動的に営業担当者に引き渡してミーティングを予約するなど、まさに優秀なSDR担当としての役割を果たしてくれます。
顧客からの質問に対しても、CRM データや外部データを基に質問に答えてくれるため、営業担当者が効率的に活動することをサポートする心強いAIエージェントです。
Sales Coach
CRM データを元にAIが分析を行い、営業担当者に商談ステージ別のフィードバックを提供し、取引を前進させるためのサポートをしてくれるAIエージェントです。
また、営業担当者のセールスピッチやロールプレイングの分析・フィードバックも実施してくれるため、組織的なハイパフォーマー営業の育成に効果的です。
Merchandiser
Merchandiserは、小売業者がお客様に効率的な購買体験を提供することをサポートするためのAIエージェントです。
過去の購入履歴や顧客の購買サイクルなどリアルタイムなデータ分析に基づき、パーソナライズされたプロモーションを作成することで、在庫活性化や顧客生涯価値(LTV)向上が可能です。
また、SEOに最適化された商品説明を生成する機能も搭載しており、信頼性の高い情報提供を通じて顧客満足度を向上させていくことに役立ちます。
Personal Shopper
Webサイトに訪れたお客様に対して、パーソナルアシスタントとして購買体験をサポートするためのAIエージェントです。
コマースサイト上や特定のメッセージングアプリケーション上で、パーソナライズされた会話によって適切な案内をし、お客様に合ったおすすめ商品を提示したりと、お客様にとって特別なコンシェルジュとしての役割を果たしてくれます。
Campaign Optimizer
キャンペーン全体を自動で最適化し、より効果的なキャンペーンの構築をサポートしてくれるAIエージェントです。
キャンペーン概要の生成やターゲットとなる顧客セグメントの絞り込み、コンテンツの作成、カスタマージャーニーの構築を支援し、マーケティング担当者の業務負荷軽減と無駄なコストの発生を抑えてくれます。
また、設定したKPIを基に、AI を利用してパフォーマンスの分析を継続的に行い、いつでもキャンペーンを最適化するための改善案を提案してくれる機能がついています。
Agentforce
Salesforceを活用するユーザーが業務を行う中で、データの検索やアクションプランの作成、実行などをする際に、特定のタスクをサポートし職場の生産性を向上させます。
複雑なステップも自然言語で業務内容の指示をしてあげることで、自律型AIが学習・改善を行い、ユーザーの優秀なサポーターとなってくれます。
SalesforceのAgentforceの強み
「SalesforceのAgentforceで何ができるのか」について理解を深めていただいたところで、次に「なぜSalesforceのAgentforceが良いのか」を解説します。
各社から様々なAIソリューションが紹介されていますが、その中でもSalesforceのAgentforceは、リリース後間もないにも関わらず導入企業が続々と増えています。
その魅力や強みについても知っていただき、自社に合ったAIソリューションの検討をしてみてください。
柔軟性の高いカスタマイズ
SalesforceのAgentforceは、熟練した開発スキルやコーディングのスキルがなくても、「Agent Builder」を用いることで、自然言語の記述やクリック操作によって、各企業のニーズに合わせたAIエージェントのカスタマイズが可能です。
特定の用途で使う特定の機能しか持たないAIソリューションではないため、業界や自社特有の業務フローに応じた設定を行い、多様なビジネスシーンにおいて活用の幅を広げることができます。
様々な業務において、従業員の業務負荷が下がることにより、社員満足度の向上にもつながり、業務へのモチベーションも高まっていくことにつながっていきます。
安全性の高いセキュリティ
SalesforceのAgentforceは、Salesforceの開発環境であるSalesforce Platformに、ネイティブに組み込まれたEinstein Trust Layerという安全なAIアーキテクチャを備えています。
そのため、大規模言語モデル(LLM)へ命令文(プロンプト)などを共有する際は、データをマスキング(匿名化)し、セキュアなアクセス環境を構築するため、安全にデータを取り扱うことができます。
また、AIエージェントの動作をモニタリングし、有害な情報が発信されないよう管理されているため、コンプライアンスに反した動作もしないよう管理されています。
Salesforceのセキュリティ基準に準拠し、データ保護とプライバシー管理に優れており、金融や医療といった高セキュリティを求められる業界でも採用されている点は、多くの審査基準を突破した安全の証とも言えるでしょう。
信頼性の高い応答
SalesforceのAgentforceは、業務を通じて知り得た各社の独自のビジネスデータに基づいて構築され、お客様やユーザーへの応答をするため、意図しない論理の誤った架空の出力(ハルシネーション)を防ぎ、信頼性の高い会話をすることが可能です。
事前にシナリオを構築して、ルールに基づいて適切に処理を行うチャットボットとも異なるため、自律型AIとして幅広い業務において複雑なステップを処理し、適切な対応を実施できることがSalesforceのAgentforceの魅力です。
SalesforceのAgentforceとEinstein Copilotとの違い
新たにSalesforceのAIソリューションとして台頭した「Agentforce」ですが、Salesforceではこれまで「Einstein Copilot」が提供されていました。
では、Einstein Copilotが無くなってしまったのかと言うと、そうではなく、Einstein CopilotはAgentforceに含まれる一つのAIエージェントとして、リブランドされた形をとっています。
これまで提供されてきたEinstein Copilotではなく、新たに自律型AIであるAgentforceをリリースした理由としては、Copilotの「見えないコスト」を解決するためです。
Einstein Copilotでは、担当者がモデルを自社に合わせてカスタマイズし、さらに継続的なトレーニングを行い、セキュリティ対策にも目を配るという「見えないコスト」が発生していることに、Salesforce社自身も頭を悩ませていました。
そこで新たに自律型AIを開発することで、担当者がゼロからAIエージェントを構築する必要が無くなり、かつ複雑な業務フローにも対応させるためのトレーニングやコーディングが不要になりました。
これにより、企業はAIを活用することによる生産性の向上など、より多くの恩恵を受けることができるため、今後はSalesforce社でもAgentforceを軸とした変革を行っていく方針をとっていくことを発表しています。
SalesforceのAgentforceの自立型エージェントの仕組み
では、度々登場する「自律型エージェント」とは何か、その仕組みについても解説します。
SalesforceのAgentforceの自立型エージェントは、機械学習、自然言語処理(NLP)、リアルタイムなデータ分析などを組み合わせて機能する仕組みとなっています。
その上で、「データ収集と認識」「意思決定」「アクションの実行」「学習と適応」というプロセスを経て、結果として、パーソナライズされた対応や顧客のニーズに基づく提案、チャットやメールなどマルチチャネルでのサポートが可能になります。
上記を自動的に実行し、最適なアルゴリズムが構築されていくため、自律型のAIエージェントはますます広範囲のタスクや状況に対応できるようになっていきます。
Agentforceと他社AIエージェントとの違い
SalesforceのAgentforceは、自律型AIエージェントとして企業の業務効率化を支援する画期的なソリューションですが、競合するAIエージェント(Microsoft Copilot, AWS Bedrock, Google Cloud AIなど)とはどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、競合ソリューションと比較しながらAgentforceの優位性 について解説します。
①競合AIソリューションとの比較
現在、企業向けのAIエージェントとして、以下のような主要な競合製品が存在します。
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②Agentforceが競合より優れているポイント
1. Salesforce CRMとのネイティブ連携
Agentforceの最大の強みは、Salesforce CRMと完全統合されている点です。
他社のAIエージェント(Copilot, Bedrock, Google Cloud AI)は、CRMと連携することは可能ですが、外部ツールとしての統合であるため、設定や運用に追加のコストが大小発生します。
一方、AgentforceはSalesforceのネイティブアプリケーションであり、以下のようなメリットがあります。
- CRMデータの活用がスムーズ:営業履歴・顧客データ・マーケティングデータを即座に参照・活用可能
- 追加開発不要で即導入可能:設定の手間を最小限に抑えられ、短期間でAIを活用できる
- リアルタイムでデータ反映:顧客対応の履歴が即時CRMに反映され、営業・マーケティングの精度向上
2. 自律型AIによる高度な業務処理
Agentforceは、事前にプログラムされたシナリオに頼る従来型のAIエージェントとは異なり、自律型AIとして動作する点が競合との差別化ポイントです。
Microsoft CopilotやGoogle Cloud AIは、ユーザーが手動でプロンプトを作成し、AIの挙動を管理する必要がありますが、Agentforceは 学習・適応を自動で行い、より柔軟に業務フローを最適化 できます。
■CopilotやGoogle Cloud AI
- プロンプトを適切に設計しないと期待通りの出力が得られない
- 運用管理に負担がかかる
■Agentforce
- 自然言語入力だけで AIエージェントを構築・運用可能
- 継続的に自己学習し、業務プロセスを改善 していく
特に、カスタマーサポートや営業支援の領域では「事前設定なしで自律的に対応できる」点が企業にとって大きなメリット になります。
3. コストパフォーマンスの高さ
Agentforceは従量課金制を採用しており、必要な分だけコストを支払う形になっているため、企業の負担を最小限に抑えることが可能です。
例えば、Microsoft Copilot は月額固定費が発生し、ユーザー数に応じたライセンスコストがかかるのに対し、Agentforceは「1会話あたり240円」というシンプルな料金体系を採用しています。
このモデルにより、「本当に使った分だけ支払う」ことが可能 になり、初期コストを抑えつつ導入できる点で優位性があります。
4. 高度なセキュリティとデータガバナンス
Salesforce独自の「Einstein Trust Layer」により、業界トップレベルのセキュリティ環境が提供される点もAgentforceの強みです。
競合のAIエージェントでは、クラウド環境でのデータ共有によるセキュリティリスクが懸念されますが、Agentforceは Salesforceのプラットフォーム上で安全にデータを扱う設計 となっています。
■Einstein Trust Layerの特徴
- データのマスキング処理 により、個人情報や機密データを安全に保護
- コンプライアンス管理(金融・医療業界向けの高度なセキュリティ対策)
- AIエージェントの挙動監視 により、誤った情報提供やデータ漏洩を防止
特に、金融・医療・公共機関などの高セキュリティが求められる業界では、競合よりも安全性が高い点が強み です。
SalesforceのAgentforceの導入メリット
それでは、既に言及している内容もありますが、SalesforceのAgentforceを導入した際に企業にもたらされるメリットについて整理します。
SalesforceのAgentforceだからこそのメリットもあるため、ぜひ製品選びの際の参考にしてください。
業務効率化とコスト削減につながる
SalesforceのAgentforceは、自律型エージェントを活用したタスクの自動化により、日常業務の効率化を実現してくれます。
例えば、カスタマーサポート部門では、お客様からの問い合わせに対してAIエージェントが即時対応することで、対応工数や人件費などを大幅に短縮することにつながります。
また、既存のSalesforce製品との連携がしやすく、これまで蓄積してきたSalesforceの顧客や営業データを更に活用することができるため、ツールの資産価値や組織全体の生産性向上に役立てることができます。
顧客満足度の向上につながる
Agentforceにより、24時間365日お客様からの問い合わせに対して対応が可能になり、顧客対応の迅速化やパーソナライズされたサービスの提供により、顧客体験が向上します。
また、自律型エージェントによって、これまでの購買履歴や問い合わせなどの顧客データをリアルタイムで分析し、パーソナライズされた最適な回答や提案を高い品質で行うことが可能です。
従業員のエンゲージメント向上につながる
Agentforceは様々な業務シーンで活用できるため、従業員の業務負担を軽減し、業務の効率化を支援します。
例えば、基本的な問い合わせ対応などはAIエージェントによって自動化され、従業員は重要事項の対応や戦略的な業務に専念できます。
また、社内においても、いつでもAIエージェントが質問に回答してくれることで、従業員が自走し学べる環境が整備され、従業員が早くから活躍し、自社へのエンゲージメントも高まっていくでしょう。
SalesforceのAgentforceの価格体系
では、最後にSalesforceのAgentforceの料金体系について見ていきましょう。
まず、Agentforceの利用開始方法についてですが、Salesforce製品(Sales CloudやService Cloud)を導入済みの企業であれば、SalesforceのAgentforceはすぐに利用を開始できます。
Agentforceはライセンス毎の課金ではなく、コンサンプションモデル(従量課金制)を採用しており、1会話あたり240円となっております。
(利用量に応じて、ボリュームディスカウントもされるそうです。詳細は担当営業にお問い合わせください。)
さらに、Salesforce Foundationというプランも用意されており、Enterprise Edition以上を利用している場合は、Agentforceを含む現在契約していないSalesforce製品を試験的に利用できるそうです。
そのため、例えばSales Cloudを利用している企業が、自社でAgentforceを含むService Cloudを導入したらどのような効果があるのか検証したい場合にも、トライアルで利用開始しやすい様に準備がされております。
<Agentforceの価格表>
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今後リリースされる「Agentforce 2.0」とは
現在注目を集め、様々な期待がされているSalesforceのAgentforceですが、実は2025年2月にはAgentforceの最新バージョンとなる「Agentforce 2.0」のリリースが予定されています。
「Agentforce2.0」は、エンタープライズ向けのプラットフォームとなっており、同じくSalesforce製品である「Slack」への迅速な連携や「MuleSoft」を利用してあらゆるシステムにAgentforceを拡張させることが可能です。
Agentforce 2.0 のリリース時期
Salesforceは2025年2月に、「Agentforce 2.0」 を正式にリリース予定です。
このバージョンアップにより、従来のAgentforceよりも高度なAI機能が追加され、企業の業務オートメーションをさらに推進できるようになります。
また、Salesforceは同時期に「Salesforce Spring ’25」アップデートを予定しており、Agentforce 2.0 はこのアップデートにあわせて新機能を順次提供する見込みです。
Agentforce 2.0 の新機能
Agentforce 2.0では、以下のような新機能が追加され、AI活用の幅が大きく広がると発表されています。
1. Slackとの連携強化
Slack上でAgentforceを直接操作できるようになります。
- Slackとの連携が強化され、Slack内から直接Agentforceに問い合わせや指示を出せるようになる。
- 例えば、Slackのチャットボットを通じて営業データを引き出したり、マーケティングキャンペーンの進捗を確認したりすることが可能になる。
- 企業の業務フローの中心であるSlackとAIエージェントが統合されることで、「即時対応・情報共有のスピード化・業務効率向上」 が期待できる。
■活用例
- 「@Agentforce このクライアントの最新の商談状況は?」→ AIが即座にCRMデータを参照して回答
- 「@Agentforce 今週のリード獲得数を教えて」→ ダッシュボードデータをSlack上で提供
2. MuleSoft との統合によるシステム連携の強化
MuleSoftを活用し、他のビジネスアプリケーションとの統合が容易になることが想定されます。
- Salesforce以外の外部システムとも柔軟に接続可能 になり、CRM以外の業務ツールともシームレスにAI活用ができる。
- 例えば、ERP(SAP, Oracle)、マーケティングツール(HubSpot, Marketo)、カスタマーサポートツール(Zendesk, ServiceNow)などとAgentforceを統合し、AIが各システムのデータを活用することが可能になる。
- 社内の様々なシステムのデータをAgentforceが統括的に活用し、業務自動化の範囲が拡大。
■活用例
- Salesforce CRMにないデータ(例:在庫情報や発注データ)をMuleSoft経由で取得し、AIが提案を自動生成
- サポートチケット管理システム(Zendeskなど)と統合し、顧客対応のナレッジをAIが活用
3. AIスキルライブラリの提供
事前作成済みの「AIスキルライブラリ」により、すぐに使えるAIエージェントを導入可能になります。
- Agentforce 2.0 では、特定の業務プロセス向けに事前設定された「AIスキルライブラリ」が提供 され、導入企業がゼロからAIエージェントを構築する必要がなくなる。
- これにより、企業は「業種・職種ごとに最適化されたAIエージェントを即時導入し、業務改善が可能」になる。
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Agentforceは、今、Salesforce社が最も力を入れている新たなソリューションであるため、Salesforceの公式発表を随時チェックすることをお勧めします。
Agentforce2.0の発表については、以下の公式アナウンスも参考にしてください。
まとめ
本記事では、SalesforceのAgentforceについて、機能概要や仕組み、導入時のメリットを解説しました。
Agentforceは「予測型AI」、「Copilot」に続く、AIの第3の波と言われています。
それほどまでにSalesforce社が力を入れているソリューションであり、Agentforceを上手く業務に取り込むことによって、自社の業務フローや顧客対応において、大きな業務変革が生まれ、社内外でエンゲージメントが高まるような結果につながっていきます。
Salesforceは今後も新しい革新的な機能がリリースされていき、さらに価値が増していくツールです。
そのため、今後主要機能の一つとなり得る「Agentforce」について、早くからチェックし、ぜひ様々な情報をご覧になってください。
また、Agentforceを始め、自社でSalesforce製品を上手く使っていけるか、全体最適化についてご相談をしたいというご担当者様は、ぜひ一度弊社ストラへお問い合わせくださいませ。
ストラでは、各社様が実現したい業務フローや体制をヒアリングした上で、Salesforce製品を活用していくその先のゴールまでを踏まえて、適切なSalesforceの環境設定や運用を支援いたします。
Salesforceの導入や活用のお困りごとはプロにご相談ください
- AIを取り入れて自社の業務効率を飛躍的に向上させたい
- Salesforceが今最も力を入れる次世代型のAIソリューションに興味があるが取り入れることに不安を感じる
- AgentforceとEinstein Copilotとの違いがわからずどちらを導入するべきかわからない
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執筆者 取締役 / CTO 内山文裕
青山学院大学卒業後、株式会社ユニバーサルコムピューターシステムに入社。
大手商社のB2B向けECサイトの構築にて会員登録、見積・注文機能、帳票出力などECにおける主要機能のフロント画面・バックエンドの開発に従事。 その後アクセンチュア株式会社に入社。デジタルコンサルタントとしてWebフロントエンド・モバイルアプリの開発やアーキ構築を主に、アパレル・メディア・小売など業界横断的にシステム開発を支援。また、ビッグデータを活用したマーケティング施策の策定やMAツールの導入・運用支援にも従事。
2022年2月にStrh株式会社の取締役CTOに就任。デジタルプロダクト開発の支援やMAツール導入・運用支援を行っている。
▼保有資格
Salesforce認定アドミニストレーター
Salesforce認定Java Scriptデベロッパー
Salesforce 認定Data Cloudコンサルタント