【2024年最新】Salesforceの価格 | 各製品の改定後の価格や機能を一覧にまとめて紹介
この記事でわかること
- Salesforceの価格体系
- Salesforce製品の価格と機能について
- 自社に合ったSalesforce製品の選び方と導入ステップ
- Salesforce導入時に注意すべきこと
執筆者 代表取締役社長 / CEO 杉山元紀
今やSalesforceは多くの企業で導入され、自社データを利活用した事業活動において必要不可欠なツールになっています。
ただ、Salesforce社から毎年多くの機能や製品が新たにリリースされています。
既にSalesforceを導入済みの企業の管理者様や、これからSalesforceの導入を検討されているご担当者様は、どの製品やエディションが自社にとってベストなのか混乱されることもあるかと思います。
そこで本記事では、Salesforce社が提供している代表的な製品について、各製品の価格や機能、自社に合った製品の選び方や導入時の注意点について解説します。
自社でSalesforceの導入をしているまたは導入を検討されているご担当者様にとって、本記事がSalesforce利用状況や契約内容を見直すきっかけや自社に適したSalesforce製品の選定にお役立ていただければ幸いです。ぜひ最後までご一読ください。
Salesforceの基本的な機能全般について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
参照:Salesforce(セールスフォース)とは?製品群や機能、メリット・デメリットを簡単に解説!
Salesforceの価格体系
はじめに、Salesforce製品の価格体系がどのように構成されているかを見ていきましょう。
Salesforce製品について調べたことがある方は、数種類の価格が記載されているのを一度は見たことがあるかと思います。
そこで本章では、Salesforce製品の価格を調べる際に重要となる
- プロダクト
- エディション
- ライセンス
- 拡張サービス(関連アプリ、アドオン製品)
- Success Plan
上記5つの構成について、詳しく解説します。
本記事では、主にSalesforceを導入する際の月額費用について紹介します。
Salesforceを導入する際には、月額費用の他にSalesforce環境の初期構築費用などが別途発生いたします。
詳細な料金については構築ベンダーともご相談の上、ご確認くださいませ。
プロダクト
プロダクトとは、上図の赤枠で示しているような、Salesforce社が機能別に提供をしている製品を指します。
一口にSalesforceと言っても多くのプロダクトがあり、代表的なものでは、営業活動向けのSales CloudやCS業務向けのService Cloudなどがあります。
プロダクト毎にそれぞれ価格が異なるため、まずは自社のどのような業務でSalesforceを活用したいか検討の上、プロダクトを選定するようにしましょう。
プロダクト毎の詳細な機能や違いについては、後述する製品の詳細紹介にて記載しております。
エディション
Salesforceでは、ビジネス規模やニーズに合わせた複数のエディションが提供されています。
代表的なエディションには、Starter(中小企業向けの基本機能)やProfessional(汎用的に拡張された機能付き)、Enterprise(高度なカスタマイズが可能な大規模企業向け)などがあります。
各エディションは利用できる機能やサポートレベルが異なり、企業の成長に応じて柔軟に選択できます。
プロダクトによっても用意されているエディションの種類は異なっており、Salesforce製品の導入時には、自社で必要な機能を網羅しているのか、各エディションの違いについても確認することが重要です。
ライセンス
Salesforceのライセンスは、ユーザー1人当たりに1つ契約する必要があります。
また、上図の赤枠で示すように、1ライセンス毎の月額料金がプロダクトやエディションごとに記載されています。
Salesforceのライセンスは使いまわすことはできず、利用ユーザーの人数に応じて契約する必要がありますが、必ずしも会社や部署全員分の契約が必要という訳ではございません。
Salesforceを業務に利用する人数を自社で定めた上で契約を行うため、Salesforce検討前に導入目的や自社の現状課題の整理ができると、検討がスムーズになります。
拡張サービス(関連アプリ、アドオン製品)
Salesforceの拡張サービスとは、専用機能に特化したアプリやアドオン製品を追加することで、自社のSalesforce環境をさらに業務最適化させるためのサービスです。
例えば、SalesforceのAI機能であるEinsteinを活用した営業活動支援のための機能や顧客対応効率を改善するための問い合わせ機能など、自社に必要なサービスをカスタマイズして組み合わせることができます。
これによりSalesforceを活用する企業では、自社のSalesforceを開発して活用しやすい環境を作ることと同時に、開発工数を削減し、すぐに自社が活用したい機能・サービスを業務で利用することが可能です。
Success Plan
最後に、Successプランとは、Salesforceの活用を成功に導くためのサポートサービスです。
Trailheadといった自己学習のためのプラットフォームを初め、上位プランでは24時間365日対応の個別対応やSalesforce認定講師による、Salesforceを活用してビジネス成果を最大化させるためのベストプラクティスの提案をしてもらうことができます。
Salesforceは機能が豊富であるために、導入後の運用や活用に苦労をされる企業も多いため、Salesforceの運用について網羅的な支援が必要なご担当者様は、ぜひご検討してみてください。
参照:SalesforceのTrailhead(トレイルヘッド)とは?概要や効果的な活用方法について徹底解説
Salesforce製品の価格と機能一覧
それでは、代表的なSalesforce製品の価格や機能について見ていきましょう。
紹介する製品は以下の8つです。
- Sales Cloud
- Service Cloud
- Salesforce Platform(Lightning Platform)
- Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)
- Marketing Cloud Engagement(旧Marketing Cloud)
- Commerce Cloud
- Data Cloud
- Tableau
- Salesforce Einstein
各ビジネスシーンや課題において、どの製品が有効かについても解説しているので、自社Salesforceの見直しやこれから導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
Sales Cloudの価格と機能一覧
エディション | Starter | Professional | Enterprise | Unlimited | Einstein 1 Sales |
---|---|---|---|---|---|
価格(年間契約、税別) | 3,000円/ユーザー | 9,600円/ユーザー | 19,800円/ユーザー | 39,600円/ユーザー | 60,000円/ユーザー |
機能概要 | ・シンプルな設定とオンボーディング ・リード、取引先、コンタクト、商談の管理 ・メール連携機能と活動の自動記録機能 | ・売上予測管理 ・カスタマイズ可能なレポートとダッシュボード ・見積もりと契約 | ・Professional版の全機能に加え、高度なパイプライン管理と案件のインサイト ・テリトリーの管理と計画 ・ワークフローと承認 | ・Enterprise版の全機能に加え、予測AIの活用 ・会話型インテリジェンスとセールスエンゲージメント ・Premier Success PlanおよびFull Sandboxト | ・Unlimited版の全機能に加え、生成AIを含んだEinstein Copilot ・パフォーマンス管理、Sales Program、Slackによるチーム連携 ・Data CloudとRevenue Intelligenceで連携 |
契約可能ユーザー数 | 上限10名 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
アカウント、コンタクト、リード、商談管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
売上予測とパイプライン管理 | – | – | 機能の購入により利用可能 | 〇 | 〇 |
営業エンゲージメント | – | – | 機能の購入により利用可能 | 〇 | 〇 |
プレミアサクセスプラン(サポート) | – | 機能の購入により利用可能 | 機能の購入により利用可能 | 〇 | 〇 |
Einstein | – | – | 機能の購入により利用可能 | 機能の購入により利用可能 | 〇 |
外部データ統合 | – | – | 機能の購入により利用可能 | 機能の購入により利用可能 | 〇 |
Sales Cloudは、Salesforceを代表する営業支援システム(SFA)製品です。
主に営業部門に向けた機能が提供されており、具体的には、顧客情報管理の他、見込み顧客(リード)の獲得から育成管理することが可能です。
また、商談に関する情報も一元管理でき、取引額や受注確度、訪問回数など受注・失注案件の情報を蓄積することで、効率的な営業アプローチの分析が可能になり、組織や個人単位で将来の売上を予測し、計画を立てることもできるようになります。
さらにはダッシュボードやレポート機能を活用することで、Sales Cloud内に蓄積されているデータをリアルタイムで可視化し、振り返りや戦略立案をする際に、データに基づいた意思決定を行うことに役立ちます。
まさにSales Cloudは営業活動を管理し、効率的に売り上げを最大化させるために用いられる製品です。
SalesforceのSales Cloudには5つのエディションが用意されており、それぞれ利用できる機能や価格が異なります。
参照:Salesforce Sales Cloudとは? セールスクラウドを分かりやすく解説
Service Cloudの価格と機能一覧
エディション | Starter | Professional | Enterprise | Unlimited | Einstein 1 Sales |
---|---|---|---|---|---|
価格(年間契約、税別) | 3,000円/ユーザー | 9,600円/ユーザー | 19,800円/ユーザー | 39,600円/ユーザー | 60,000円/ユーザー |
機能概要 | ・ケースの管理 ・カスタマイズ可能なレポート&ダッシュボード ・ナレッジベース | ・ケーススウォーミング ・CTI (Computerized Telephony Integration) ・オムニチャネルケースルーティング | ・カスタマーサービス向けAI ・セルフサービスのヘルプセンター ・ワークフローの自動化 | ・年中無休24時間体制のサポート ・AIを活用したチャットボット ・チャット | ・Unlimited版の全機能に加え、デジタルチャネル、Service Intelligence、Slackによるチーム連携 ・生成AIを含んだEinstein Copilot(ベータ) ・Data Cloud |
契約可能ユーザー数 | 上限10名 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ケース管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
オムニチャネル連携 | – | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ナレッジ管理 | 〇 | 〇 | – | 〇 | 〇 |
プレミアサクセスプラン(サポート) | – | 機能の購入により利用可能 | 機能の購入により利用可能 | 〇 | 〇 |
生成AI | – | – | 機能の購入により利用可能 | 機能の購入により利用可能 | 〇 |
メッセージ・音声対応連携 | – | – | – | – | 〇 |
Service Cloudは、主にコールセンターやカスタマーサポート向けに提供されている製品です。
具体的には、過去に顧客と行ったやり取り履歴を管理し、顧客の購入履歴や自社の対応履歴と紐づけることで、顧客一人ひとりに合わせたサポートを提供することが可能です。
顧客の問い合わせを「ケース」として一元管理することで、対応の優先度や緊急度を定義つける他、自社におけるサポート業務の効率化や社内外に向けたナレッジの蓄積・共有を行うことができます。
またService CloudのAIチャットボット機能を用いれば、カスタマーサポート担当者に代わって、24時間365日対応でSalesforceのAI技術である「Einstein」が顧客の問い合わせに対して解決策を提案してくれる業務フローを構築することも可能にします。
Service Cloudはカスタマーサポートを効率的に支援し、顧客の購買体験に基づくカスタマーサクセスを改善するために効果的です。
SalesforceのService Cloudも同様に、5つのエディションが用意されており、それぞれ利用できる機能や価格が異なっています。
参照:Service Cloudとは?機能やSales Cloudとの違い・価格体系などをわかりやすく解説
Salesforce Platform(Lightning Platform)の価格と機能一覧
エディション | Platform Starter | Platform Plus |
---|---|---|
価格(年間契約、税別) | 3,000円/ユーザー | 9,600円/ユーザー |
機能概要 | ・シンプルな設定とオンボーディング ・リード、取引先、コンタクト、商談の管理 ・メール連携機能と活動の自動記録機能 | ・売上予測管理 ・カスタマイズ可能なレポートとダッシュボード ・見積もりと契約 |
契約可能ユーザー数 | 無制限 | 無制限 |
ワークフロー自動化 | 〇 | 〇 |
Lightning App Builder | 〇 | 〇 |
AppExchange | 〇 | 〇 |
ユーザーアクセス管理 | 〇 | 〇 |
レポート・ダッシュボードカスタマイズ | 〇 | 〇 |
Lightning Console | 機能の購入により追加可能 | 〇 |
Salesforce Platform(Lightning Platform)は、企業がカスタムアプリケーションを迅速に構築・展開するために用いられる製品です。
具体的には、クリック操作でアプリケーションを作成できるローコード開発ツールや、コードベースで高度なカスタマイズが可能なApexやVisualforceなどの開発言語が含まれています。
これにより、技術的な知識が少ないユーザーからプロの開発者まで、幅広い層でSalesforce Platform(Lightning Platform)が活用できます。
ただし、カスタマイズの柔軟性が高い一方で、Salesforce Platform(Lightning Platform)の機能は限定的であり、Sales CloudやService Cloudが持つような案件管理やケース管理といった機能は備わっておりません。
そのためSalesforce Platformは、自社の業務フローやビジネスモデルに沿って独自にSalesforce活用をしたい企業に効果的です。
Salesforce Platform(Lightning Platform)には2つのエディションが用意されています。
参照:Salesforce Platformとは?他ライセンスとの違いや活用・設定方法について解説
Account Engagement(旧Pardot)の価格と機能一覧
エディション | Growth | Plus | Advanced | Premium |
---|---|---|---|---|
価格(税別、年間契約) | 150,000円/組織 | 330,000円/組織 | 528,000円/組織 | 1,800,000円/組織 |
メール送付数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
プロスペクト数 | 10,000 /月 | 10,000/月 | 10,000/月 | 75,000/月 |
オートメーションルール | 50 | 100 | 100 | 150 |
フォーム数 | 50 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ランディングページ数 | 50 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
競合のモニタリング社数 | 10社 | 25社 | 100社 | 100社 |
SEOキーワードモニタリング数 | 100個 | 250個 | 1,000個 | 1,000個 |
Google広告との連携 | – | 機能の購入により追加可能 | 〇 | 〇 |
Einstein | – | – | 〇 | 〇 |
B2B Marketing Analytics | – | 5ライセンス | 5ライセンス | 5ライセンス |
Account Engagement(旧Pardot)は、B2B企業向けのマーケティング自動化ツールで、リードの獲得、育成、スコアリング、分析を効率的に行うための機能を提供します。
企業は、見込み顧客の行動や属性に基づいて自動的にターゲット設定を行い、パーソナライズされたアプローチを実施することができるようになります。
例えば、見込み顧客が特定のウェブページを閲覧したり、メールを開封した場合に、その行動に基づいたフォローアップメールを自動送信するなど、適切なタイミングでアプローチを行うことでマーケティング効果が上がり、顧客との関係を強化することが可能です。
また、リードスコアリング機能を活用すれば、見込み顧客の興味関心度を数値化し、購買意欲の高い見込み顧客に優先的にアプローチできます。
これにより、営業とマーケティングの連携を強化し、見込み顧客のコンバージョン率を向上させることができます。
加えて、リアルタイムでのパフォーマンス測定が可能なため、マーケティング活動の効果を即座に把握し、戦略の最適化を図ることができます。
参照:Account Engagement(旧 Pardot)とは?機能や特徴、他のMAツールとの比較も含めて徹底解説
参照:B2B Marketing Analyticsとは?ダッシュボードの種類や設定方法、注意点まで徹底解説
Marketing Cloud Engagement(旧Marketing Cloud)の価格と機能一覧
エディション | Professional | Cotporate | Enterprise |
---|---|---|---|
価格(税別、年間契約) | 150,000円/組織/月 | 504,000円/組織/月 | 個別見積 |
メールマーケティング | 〇 | 〇 | 〇 |
コンテンツ作成・管理(Content Builder) | 〇 | 〇 | 〇 |
Sales Cloud連携 | 〇 | 〇 | 〇 |
Journey Builder | – | 〇 | 〇 |
SMS・プッシュ通知送信機能 | – | 〇 | 〇 |
Einstein | – | 〇 | 〇 |
複数のビジネスユニット管理 | – | – | 〇 |
Marketing Cloud Engagement(旧Marketing Cloud)は、複数のチャネルを活用した包括的なB2Cマーケティングプラットフォームです。
メールマーケティングやソーシャルメディア、SMSや広告など、多岐にわたるチャネルで顧客と一貫したコミュニケーションを行うことができます。
さらにSalesforceのAI機能Einsteinを活用して顧客の行動パターンや購入履歴を分析し、パーソナライズされたアプローチが可能になることで、顧客ロイヤリティの向上につながります。
特に、Journey Builder機能を使えば、顧客のライフサイクルに合わせたマーケティングジャーニーを自動化し、適切なタイミングで最適なメッセージを配信可能です。
また、リアルタイムのデータ分析機能により、キャンペーンの効果測定やROIの把握が容易になり、戦略的な意思決定をサポートします。
Marketing Cloud Engagement(旧Marketing Cloud)は、個々の顧客に合わせた高度なマーケティング活動を自動化し、ビジネスの成長を後押しします。
参照:マーケティングクラウドとは?Salesforce Marketing Cloudの機能や価格体系、導入時のポイントなどを徹底解説
参照:【Marketing Cloud】Journey Builder(ジャーニービルダー)とは?基本機能と使い方を分かりやすく解説
Commerce Cloudの価格と機能一覧
製品 | B2C Commerce | B2B Commerce | D2C Commerce | Salesforce Order Management | Connected Commerce |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 個別見積 | 個別見積 | 個別見積 | 個別見積 | 個別見積 |
機能概要 | 顧客コンバージョンを高めるため、AIを利用したモバイル、ソーシャル、Web、店舗向けのデジタル体験を整備 | 業務の効率化、コスト削減、購入体験のパーソナライゼーションを大規模に実現 | AIを活用したストアフロントで新規チャネルを短期間で立ち上げ、D2C(直販)体制を整える | ライフサイクルを管理し、分散型の注文管理システムで、販売と受注を効率化 | チャネルを枠を超えたコマースの導入・管理 |
Commerce Cloudは、Eコマースのプラットフォームとして、顧客にシームレスなオンライン購買体験を提供するための製品です。
B2CおよびB2B企業向けに、Eコマースサイトの構築から運営までを包括的にサポートする機能を備えています。
例えば、サイトのパーソナライズ機能を使用して、顧客の過去の購入履歴や閲覧履歴に基づいた推奨商品を自動的に提示することができ、売上の最大化を図ることが可能です。
さらに、Commerce Cloudは、在庫管理や物流システムとも連携しており、オンラインとオフラインのデータを一元管理することで、オムニチャネルでの購買体験を提供することができ、顧客との長期的な関係構築を支援します。
Data Cloudの価格と機能一覧
エディション | Data Cloud for Marketing |
---|---|
価格(税別、年間契約) | 12,960,000円/年/1組織 |
機能概要 | 高度なCDP(カスタマーデータプラットフォーム)として、顧客ライフサイクルのあらゆるタッチポイントを強化し、高度なセグメンテーションと対象を絞り込んだマーケティングで顧客のロイヤルティ関係を維持・育成 |
Data Cloudは、Salesforce内外のさまざまなデータを統合し、リアルタイムで顧客データを一元管理するためのCDP(カスタマーデータプラットフォーム)です。
企業はSalesforceを始めとした複数のソースからデータを集約し、顧客の取引履歴や行動データなどを統合することで、より詳細な顧客プロファイルを構築できます。
これにより、パーソナライズされた顧客体験を提供するための基盤を構築でき、マーケティング、営業、サービスの各部門でデータを活用した戦略的な意思決定を迅速に行うことができます。
さらにSalesforceのAI機能であるEinsteinを利用して、自然言語で顧客データの絞り込みやターゲティングが可能であり、リアルタイムデータの分析機能により、即座に市場の変化に対応できる点も大きなメリットです。
参照:Salesforce Data Cloudとは?基本知識や主要機能、導入メリットについて徹底紹介
Tableauの価格と機能一覧
エディション | Tableau | Enterprice | Tableau+ |
---|---|---|---|
価格(税別、年間契約) | ・Creator:9,000円ーザー/月 ・Explorer:5,040円ーザー/月 ・Viewer:1,800円ーザー/月 | ・Creator:13,800円ーザー/月 ・Explorer:8,400円ーザー/月 ・Viewer:4,200円ーザー/月 | 個別見積 |
分析作成・管理・共有 | 〇 | 〇 | 〇 |
Tableau Prep | 〇 | 〇 | 〇 |
e-learning | △(有料) | 〇 | 〇 |
Data Cloud | – | – | 〇 |
Data Management | – | 〇 | 〇 |
Data Connect | – | △(有料) | 〇 |
Einstein | 〇※1 | 〇※1 | 〇※1 |
高度なEinstein | – | – | 〇 |
※1 Cloud環境時のみ利用可能
Tableauは、データの視覚化に特化した分析ツールであり、Salesforceと統合することで、CRMデータをリアルタイムで分析することができます。
直感的なインターフェースを用いて、誰でも簡単にデータを視覚化し、ビジネスのインサイトを得ることが可能です。
たとえば、営業チームは商談進捗や売上予測をダッシュボードで即座に把握でき、マーケティングチームはキャンペーンの効果を視覚的に分析できます。
Tableauを使うことで、データに基づく迅速な意思決定が可能になり、企業の売上向上に貢献します。
参照:Tableauとは?基本情報や製品構成、導入する2つのメリットと注意点を紹介
自社に合ったSalesforce製品の選び方と導入ステップ
代表的なSalesforce製品の価格や機能について把握していただいたところで、実際にSalesforce製品を導入する際の選定・検討ステップについて簡単に紹介します。
これからSalesforce導入プロジェクトを担うご担当者様は、円滑なプロジェクトの遂行ができるよう、ぜひ本章を参考にしてください。
導入目的の検討・要件定義
まずは、Salesforceの導入目的を明確にすることが重要です。
そのためには、自社のゴールや現状を整理し、そこにはどのようなギャップ・課題があるのか整理してみましょう。
ギャップや課題が見えた時に、それらはどのようになれば改善と言えるのか、そのためにはどのような状態・環境が必要なのか、そしてそれはSalesforceのどのような機能で解決ができるのか、自社課題を深ぼって整理してみましょう。
上記を自社のSalesforce導入プロジェクトのチーム等で認識合わせをしておくことで、今後の運用の方向性の他、ベンダーへの構築相談時にもスムーズなプロジェクト遂行ができます。
実際にSalesforceの運用が始まった際にも、当初想定していた成果が出ているのかを検証しながら、方向性の修正をしていくことは重要なので、まだ現状の自社状況や課題を具体的に整理をしたことがないという方はぜひ実施してみてください。
Salesforce製品・ベンダーの選定
次に、具体的なSalesforce製品の選定とベンダー選定を行っていきます。
自社の課題を把握した上で、課題が解決できそうな製品を選定しSalesforce社へ問い合わせを行います。
無料トライアルの実施が可能であれば、トライアル期間に誰が何を評価するか、またどの程度成果が見込めたら良いのか検討の上でトライアルをスタートするようにしましょう。
無料だからといってとりあえず始めてしまうと、無料トライアル期間だけが過ぎてしまい、Salesforceでは成果が出なさそうという社内評価をされてしまう場合もあるので十分注意が必要です。
導入したい製品が確定したら、ライセンスの契約を締結し、ベンダー選定へと移っていきます。
この際にも、最初に検討した自社の課題やゴール設定が重要であり、料金や知名度だけではなく、各ベンダーが何を強みとしているのか、それらが自社のゴールと合っているのかを判断の上、プロジェクトを一緒に進めていくベンダーを決めるようにしましょう。
Salesforce製品の活用準備・推進
導入する製品とベンダーを選定したら、いよいよ実際の活用フェーズに移行していきます。
Salesforceの構築ベンダーと一緒に、自社に必要な設定や環境を実際にSalesforce上に構築し、運用を始めていきましょう。
この際のポイントは、最初はなるべく最小要件かつ1部署など少人数でスタートするのが望ましいです。
理由は、現場ユーザーのSalesforce離れを防ぐためです。
自社の理想を詰め込み、最初からSalesforceに豊富な機能やデータ入力要件をたくさん設けてしまうと、現場ユーザーがSalesforceを活用することに疲弊してしまい、ツールが形骸化してしまいます。
そのため、まずは最小要件でスタートし、現場ユーザーの声を聞きながら機能を追加していくことをおすすめいたします。
また、利用人数についても一気に利用をスタートさせてしまうと、社内のサポートもままならず、どうしても現場ユーザーからSalesforceに対してネガティブな感情を生む原因となってしまいます。
そのため、まずは少人数かつ新しい取り組みに前向きな部署やメンバーを集め、サポート体制を十分に敷いた上で利活用をスタートさせることで、自ずとSalesforce利用部署やメンバーに成果が現れ始めます。
すると、普段あまりツール導入など変化に抵抗がある方も、他の部署やメンバーで実績が出始めているのを目の当たりにすると、関心を抱いてくれるようになっていきます。
そうなった際に、いよいよ利用規模を拡大させていくことで、現場ユーザーにも不必要にネガティブな感情を生まずに、適切に自社のゴールに沿ってSalesforceの運用を浸透させていくことができます。
Salesforceの定着化に向けたお役立ち資料は、こちらから無料でダウンロードできます。
Salesforce導入時に注意すべきこと
最後に、Salesforce製品を導入する前に注意すべき点について、解説します。
Salesforceの導入や運用には費用や工数もかかるため、導入後に想定していた活用ができなかったとならないよう、以下の点については検討段階からご注意ください。
Salesforceは年間契約
Salesforceの利用契約は基本的に年間契約となっており、月単位での解約や途中でのキャンセルはできません。
例えば、ライセンスを過剰に契約してしまったり、ユーザー社員が退職してしまった場合も、ライセンスの料金は最低1年間発生します。
そのため、導入前には十分な計画を立て、必要な機能やライセンスの数を慎重に検討するようにしましょう。
Salesforce導入後にエディションのダウングレードはできない
Salesforce導入後は、上位エディションから下位エディションへのダウングレードができない点にも注意が必要です。
例えば、EnterpriseエディションからProfessionalエディションへ変更したい場合でも、一度契約を結ぶとその変更ができません。
ただし、ダウングレードはできませんが、アップグレードは可能です。
そのため、初期導入時に必要な機能や将来的な成長を見越して、適切なエディションを選択することが重要です。
Salesforceのエディションによっては機能の制限がある
前述の通り、Salesforceは複数のエディションがあり、それぞれ提供される機能に違いがあります。
例えば、Starterエディションでは高度なカスタマイズや自動化機能が制限されていますが、Professionalエディションでは自社でのカスタマイズができるよう機能制限が緩和されます。
自社が求める機能が、導入を検討しているエディションの範囲内に含まれているか、導入前に確認することが重要です。
そのためにも、自社の現状や課題の把握を行うことが必要になります。
本来であれば活用したかった必要な機能が使えないとならないように、しっかりと検討を行いましょう。
Salesforce製品を複数導入する場合はエディションの統一が必要
Salesforceでは、異なる製品を複数導入する場合、エディションを統一する必要があります。
例えば、Sales CloudとService Cloudを組み合わせて導入する際、Sales CloudをEnterpriceエディションで導入する場合、Service CloudもEnterpriceエディションで導入する必要があります。
異なる部署で利用する場合などは、どの機能が必須機能かを検討の上、自社の要件に満たすエディションがどれか各部と審議が必要になりますので、複数製品を導入の際は、Salesforce社にも確認の上、検討を行うようにしましょう。
まとめ
本記事では、Salesforceの各製品について、基本的な機能や価格、導入時の注意点などについて解説してきました。
自社のSalesforce導入または見直しの参考にしていただけそうでしょうか?
今では、Salesforceの製品によって、売上拡大や業務工数削減など成果につなげている企業事例は業界や業種、規模問わず数多く存在します。
そのため、Salesforceを適切に活用することで、企業活動の生産性が上がることは世界的に見ても自明のことと言えるでしょう。
では、それら成果を出している企業と同じようになるために大切なことは何かと言うと、「自社が目指す理想に向けて、なぜ今Salesforceが必要なのか」軸をしっかりと定めることだと考えています。
もちろんゼロから検討することは難しく、様々な課題があるため 一概に導入目的を一つとすることは困難です。
そのため、我々のように豊富な支援実績や専門性をもったパートナーがいますので、ぜひまずはお声がけください。
ストラでは企業活動の主軸となるセールスとマーケティング視点からのSalesforce製品の導入・活用に特化し、さらに戦略策定から施策実施のためのコンテンツ制作や連携システム開発のご支援をワンストップで行うことが強みです。
各社の理想に基づいた事業成長の実現に向けて、様々な企業のご支援をしている豊富な専門知識を持つコンサルタントがサポートいたしますので、興味をお持ちいただいたご担当者様は、ぜひこちらのお問い合わせフォームよりまずはお気軽にご相談してみてください。
執筆者 代表取締役社長 / CEO 杉山元紀
大学卒業後、株式会社TBI JAPANに入社。株式会社Paykeに取締役として出向し訪日旅行者向けモバイルアプリ及び製造小売り向けSaaSプロダクトの立ち上げを行う。
アクセンチュア株式会社では大手メディア・総合人材企業のセールス・マーケティング領域の戦略策定や業務改革、SFA・MAツール等の導入及び活用支援業務に従事。
株式会社Paykeに再入社し約10億円の資金調達を行いビジネスサイドを管掌した後、Strh株式会社を設立し代表取締役に就任。
▼保有資格
Salesforce認定アドミニストレーター
Salesforce認定Pardotスペシャリスト
Salesforce認定Pardotコンサルタント
Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント